2015/08/08

台湾ゼミ旅行 〜東海大学チャペル〜

ゼミ旅行二日目は台中へ。
I.M.ペイ設計の東海大学チャペルを見学しました。

東海大学は、キリスト教系の私立大学です。
牧場が併設されており、広大なキャンパスで知られています。

チャペルは芝生広場の中心に建てられており、周りでは記念撮影をする人や座り込んでくつろぐ人が多くいました。大学のシンボルとなっていることが伺えます。


東海大学の張先生に説明して頂きました。



東に入口、西に祭壇があり、ガラスの窓と天井が一列に並んでいます。
教会の外壁は、4つに分かれた二組の優美な曲面から構成されていて、屋根、壁と梁とが一体化し、軽やかに流れる姿をみせます。柱が一本もないHPシェル構造です。

屋根の部分は接合されていません。「一線天(空がひとつの線でしか見えない景観)」という意味があり、上に向かって伸びる格子状の梁とも合って、窓からの光は神秘的な印象を与えていました。






祭壇の裏の階段を降りるとあるバックヤードも見せていただけました。
そこから外へつながる階段があり、入口の裏へ出ることができます。






外壁の黄土色をした菱形のタイルをよくみると、中心に突起があるのがわかります。
この突起を目印にタイルを並べていったそうです。タイルの大きさひとつひとつは均一化されていないので、そういった配置の仕方をしたということです。






地まで続くチャペルの屋根や、内部の菱形の大きさの変化から、地から昇華される空間のうごきや力強さを感じました。
「天に向かう」というイメージはまさにこれで、実際の礼拝の様子もみてみたいと思いました。学部四年 鹿又


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