2014/07/25

【見学会レポート】 杉並区大宮前体育館 & 武蔵野プレイス

7月25日、
東京では今年初の猛暑日となりましたが、
そのジリジリと容赦なく照りつける太陽のもと、
高橋スタジオの院2年・1年と学部4年・3年で、
杉並区大宮前体育館(設計:青木淳)と
武蔵野プレイス(設計:kwhg アーキテクツ)へ
見学に行ってきました。
 
 
両施設とも館内は利用されている方がいらっしゃるため撮影は認められず、このブログ上では外観写真のみでの紹介となります。ご了承ください。
 
 
 
杉並区大宮前体育館は、荻窪駅からバスで10分ほどの閑静な住宅街の中にあります。
 

周囲の住宅街に配慮して建物の高さはかなり低く抑えられていますが、その分、地下には巨大な空間が埋まっています。地上では2棟に分かれていた建物も、地下では1つに繋がり、大体育室とプールを中心に、武道場やトレーニング室などが配置されています。
 


この体育館の建つ土地は、以前は小学校でした。朝礼台の横に植わっていた4本の銀杏の木を残すことで、小学校だった頃の記憶を留めています。

 
 

見学していて気づいた点をみんなに訊いてみました。
 
 
・ゆるやかな曲面を描く外観により、誰もが入っていきやすい雰囲気がつくり出されている。
 
 
・地上部分はこぢんまりとしているが、地下には想像以上に部屋がたくさんあった。
 
 
・通路の延長線上に諸室が配置され、普段スポーツに親しんでいない人でも気軽に入っていきやすい。
 
 
・地下二階にあるトレーニング室は通路上につくられている。しかも地上一階まで吹き抜けており、印象的な空間だった。
 
 
・床の色に合わせて、壁面にも同系色で明度の高い色が使われており、空間が色で満たされている。
 
 
・館内にあるカフェは低価格で飲み物などを提供しており、子供でも気軽に利用できる。これは、公共の施設だからこそできることだと思う。
 
 
・残された4本の銀杏の木だが、しかしその背景に排気塔(下の写真)が見えるのは、どうなのだろう。
 

などなど・・・

 

また、屋外の床面はウッドチップを混ぜてあることでクッション性があり、足にやさしい仕上げになっていました。
 


 
 
 

続いて一行が向かったのは、JR中央線で4駅の武蔵境駅前に建つ武蔵野プレイスです。

 
 駅南口を出て歩くこと1分と掛からない、非常に便利な立地です。
 
建物の開口部をつまみだして生まれたようなFRP製の椅子が出迎えてくれます。




内部空間は水平方向にも垂直方向にも緩やかにつながり、思いがけず外部の緑が視界に入ってきたりします。

また、壁と天井は境目なく滑らかに仕上げられていて、アッパーライトで照らされることにより陰影が消え、空間がどこまでも上に続いていくような解放感があり、地下階でも閉鎖的な感じがしませんでした。

 

最後に、毎回恒例となった集合写真です。
 
 
以上、学部4年の田島がお伝えしました。
みなさん、よい夏休みを!!

2014/07/08

2014年 設計計画Ⅳ 高橋スタジオ日野コース -ヨップ

2014年 設計計画Ⅳ 高橋スタジオ日野コース

 
「新しいコミュニティのための建築」
 
主旨:防災に対応する新しい建築
渋谷はファッションのイメージが強くて、ファッションから考えはじめました。
 
渋谷のファッションショップの位置と人々の動線を調査した後
 
決めった場所は渋谷宇田川町にある所で公園通りが隣にあって
 
パルコの前です。
 
公園通りに中心して宇田川町と神南1丁目にわかれてファッションショップがあり
 
公園通りと井の頭通りの間にあるファッションショップが人気があって
 
人々が混んでいる雰囲気で、神南1丁目にあるファッションショップは
 
人々があまり訪問してない雰囲気です。
 
さらに、大きいファッションショップより小さいファッションショップに利用する
 
人々が多くなることが分かりました。
 
(観光客はデパートや人気があるプランドに利用する)
 
2つの地域がつながって店と店、店と人々、人と人の新しいコミュニティができる
 
建築を考えてみました。
 
2つの地域の中心で私が決めった場所は近くに防災に対応する
 
2つのホテル、小学校、渋谷市役所があって、
 
帰宅困難者や避難者に避難所に使える場所であり、ともに避難所に使える建築を
 
考えて設計して、防災エリアにお互いに役に立つようにします。
 
「 防災に対応する建物のイメージ」
ホテル


ホテル


小学校


渋谷市役所


 「わたくしが決めった場所の現在のイメージ」
 
現在、2階のレストランとSUIT SELECT(スーツセレクト)という店が営業しています。
レストランの東側のイメージ


レストランの南側のイメージ

レストランの西側のイメージ
SUIT SELECT

建築のコンセプト
 
渋谷のファッションに関する建物ができたら、新しいコミュニティが生まれると
 
思っていてファッション専門学校を考えてみました。
 
建物の形は
 
渋谷は並んでいる建物の様子で曲線的な建物が建てられたら、
 
渋谷に柔らかいイメージを与えるし、人々に印象に残る
 
渋谷のランドマークになる建築を考えてみました。
 
曲線はファッション専門学校でファッションを強くアピールができる物を
 
考えていた結果、
 
女性の体の曲線をモティーフして進めました。

Balenciaga 2010 S/S Fashion Show

 
プログラム
 
5階建物で1,2階は高さ4M 3,4,5階は3Mに設計しました。
 
 
1階  - パブリックスペース、展示スペース、ゆざわや(お店)
         
  
 2階  - 研究室、*ランウェイ、スタジオ
 
*(ランウェイがない場合には一般人が入って学生たちと交流する場所
服をリプォームや新しい服を作る機会を与える。
避難所にも使える場所)
 
3階  - 作業室、スタジオ、西側テラス
 
4階  - 作業室、スタジオ、南側テラス
 
5階  - 作業室、会議室、東側テラス、北側テラス
 
1~5階 - トイレ、非常階段、E.V
 
*階段は2つで非常階段(E.Vすぐ隣にある)と別に生活動線を想像して内部に設けます。
 
「模型写真」
 






 
 
今度の設4課題は
 
学校で学ぶ3年間設計や模型に曲線を使う機会がなかったので、
 
無理やりに曲線を使うことにしました。
 
過程にいろいろな経験を頂き、曲線の建築の構造について
 
まだ勉強するべきだと自分で感じました。
 
設4で課題としていろいろなコメントしてくださった高橋先生と日野先生に
 
感謝しております。
 
以上
 
高橋スタジオ4年 金 明 燁(キム ミョンヨップ)
2014.07.08(火)
 
 
 
 

2014/07/07

躯体の窓見学会


先日、髙橋ゼミOBの増田信吾さんの「駆体の窓」を髙橋ゼミの学部と院で見学に伺いました。


SOULPLANETの運営する貸しスタジオとして平日は様々な撮影に使われますが、休日はオーナーの週末住宅として使われます。


総武線津田沼駅から徒歩10分弱、落ち着いた住宅街の中にあります。

鉄筋コンクリート造2階建てのアパートをコンバージョンするプロジェクトとして、元々はインテリアの提案のお仕事としてスタートしたものでしたが、プロジェクトが進むに当たり、建築自体の提案もなされたそうです。

インテリアという個人に属する室内とエクステリアという周辺へも還元され得る公共空間の狭間にある二つがテーマになっています。



敷地に入ると目に入る庭に面する大きな窓のファサード


スチールサッシの重荷は下の犬走りを基礎として構造体として自立していました。

室内と庭との境界面をデザインするために既存の窓を取り払い,建物全体を覆うスチールサッシを設えてありました。

全面ガラスが太陽光を反射しにはへ光を分けていくため、日が高い夏でも日の当たらないような入隅まで光が届き、暗かった冬の時期にもとても明るい庭になります。



「全面ガラスにする事によって窓の結露が大変なのではないか?」という質問がゼミ生から出ました。

単純に考えるととんでもない事になりそうですが、スチールサッシと建物の間に200mmの隙間が存在するため、空気が流れ結露が起こる事はめったにないという事でした。僕個人としてこの物件の一番興味を引かれたところでした。


学部四年の竹島でした。