東京では今年初の猛暑日となりましたが、
そのジリジリと容赦なく照りつける太陽のもと、
高橋スタジオの院2年・1年と学部4年・3年で、
杉並区大宮前体育館(設計:青木淳)と
武蔵野プレイス(設計:kw+hg アーキテクツ)へ
見学に行ってきました。
両施設とも館内は利用されている方がいらっしゃるため撮影は認められず、このブログ上では外観写真のみでの紹介となります。ご了承ください。
杉並区大宮前体育館は、荻窪駅からバスで10分ほどの閑静な住宅街の中にあります。
周囲の住宅街に配慮して建物の高さはかなり低く抑えられていますが、その分、地下には巨大な空間が埋まっています。地上では2棟に分かれていた建物も、地下では1つに繋がり、大体育室とプールを中心に、武道場やトレーニング室などが配置されています。
見学していて気づいた点をみんなに訊いてみました。
・ゆるやかな曲面を描く外観により、誰もが入っていきやすい雰囲気がつくり出されている。
・地上部分はこぢんまりとしているが、地下には想像以上に部屋がたくさんあった。
・通路の延長線上に諸室が配置され、普段スポーツに親しんでいない人でも気軽に入っていきやすい。
・地下二階にあるトレーニング室は通路上につくられている。しかも地上一階まで吹き抜けており、印象的な空間だった。
・床の色に合わせて、壁面にも同系色で明度の高い色が使われており、空間が色で満たされている。
・館内にあるカフェは低価格で飲み物などを提供しており、子供でも気軽に利用できる。これは、公共の施設だからこそできることだと思う。
・残された4本の銀杏の木だが、しかしその背景に排気塔(下の写真)が見えるのは、どうなのだろう。
などなど・・・
また、屋外の床面はウッドチップを混ぜてあることでクッション性があり、足にやさしい仕上げになっていました。
続いて一行が向かったのは、JR中央線で4駅の武蔵境駅前に建つ武蔵野プレイスです。
駅南口を出て歩くこと1分と掛からない、非常に便利な立地です。
建物の開口部をつまみだして生まれたようなFRP製の椅子が出迎えてくれます。
内部空間は水平方向にも垂直方向にも緩やかにつながり、思いがけず外部の緑が視界に入ってきたりします。
また、壁と天井は境目なく滑らかに仕上げられていて、アッパーライトで照らされることにより陰影が消え、空間がどこまでも上に続いていくような解放感があり、地下階でも閉鎖的な感じがしませんでした。
最後に、毎回恒例となった集合写真です。
以上、学部4年の田島がお伝えしました。
みなさん、よい夏休みを!!
0 件のコメント:
コメントを投稿